大町地区の高台に建つ中華會館は1910年(明治43年)に3年の歳月をかけて建てられたもので、煉瓦や祭壇、什器などの資材は中国から取り寄せた。清朝時代に建てられた純中国様式の建築物としては日本で唯一の建物。「日本で唯一残された中華世界」との呼び名もある。赤レンガの外観が特徴で、建物には釘を一本も使っていない。 以前は観光シーズンに館内の見学が可能だったが、建物の老朽化や入館者の減少、日中間の政治情勢などの要因により、2005年以降は原則として外観のみ見学可能となっている。ただし、近年は夏休みシーズンを中心に館内の特別公開が行われており、再び館内を気軽に見学できるようになった(見学料金は有料)。開館期間中に函館を旅行するならば、ぜひとも訪れたいスポットだ。 |
中華會館訪問記 (2011.8.8)
中華會館の館内入口は道路に向かった建物正面に向かって左側。館内の写真撮影はできないが、受付時に別途1,000円を喜捨すると館内の撮影も可能。館内の観覧順路は特にないが、左回りに見学すると良いそうだ。
入口のレンガ造りの外壁(門)と祭壇の間は大きな空間となっており、ガラス張りの天上からは太陽の光が差し込んでくる。建築当初は外壁と祭壇の間が屋根のない屋外空間になっていたそうだが、後にガラス張りの屋根で覆いを設置したそうである。このような建築様式は外観から全く分からず、館内でしか見ることができない。館内を見学すると係の方から大きな線香を1本頂くことができるので、大きな香炉の中に供えよう。館内の建築様式や中国からの装飾品は精巧で贅を尽くしており、どれも至高の芸術品として見ごたえのあるものばかり。清朝時代末期の文化を肌で感じることができる。 |
|
|
Address
1-12 Omachi, Hakodate City, Hokkaido, Japan
北海道函館市大町1-12 |
|
Get in
4 minutes on foot from Omachi Tram Stop, 7 minutes on foot from Suehirocho Tram Stop
市電大町駅から徒歩4分、市電末広町駅から徒歩7分
From Hakodate Station by Sightseeing Bus "LCSA Motomachi": Get off the bus at Chuka
kaikan mae (中華会館前), 1 minute on foot
函館駅前から函館バス「レクサ元町」に乗車、「中華会館前」下車、徒歩1分 |
|
Hours / Basically
11:00 - 16:00, Mid Jul to Late Aug
7月中旬から8月下旬までの11:00〜16:00 |
|
Price
Adult 600 yen / HS 300 yen / JS & ES 200 yen / Photoglaphing: plus
1,000 yen
大人600円、高校生300円、中学生・小学生200円、館内の写真撮影は喜捨として別途1,000円 |
|
Website
Chinese Memorial Hall
函館中華會館を訪ねて (函館市公式観光情報サイト) |
|