酪農学園大学は1933年に設立された私立学校法人で、江別市文京台緑町に広大なキャンパスを有する大学。キャンパスの敷地は付属施設などを除いて一般に開放されており、白樺並木やレンガ造りの精農寮、牧場、トウモロコシ畑などの風景を歩きながら見ることができる。 |
Birch Tree-lined, Rakuno Gakuen Central |
国道12号線から酪農学園本館まで続く白樺並木。2002年に放映されたNHKドラマ「彼女たちの獣医学入門」のロケ地にも使われた。 |
Seinoryo, Rakuno Gakuen North East (built in 1945) |
酪農学園構内の北東に建つ精農寮は1945年(昭和20年)の建築。現在は使用されておらず、外観のみを見学できる。 |
Hokkaido Prefectural Library's Front Garden |
2本並んで立つポプラが絵になる北海道立図書館の芝生広場。春は国道側の桜が綺麗である。 |
Hokkaido National Foresty Tree Breding Institute
Built in 1927 near Nopporo Forest Park |
北海道林木育種場旧庁舎は江別市文京台緑町の独立行政法人森林総合研究所・林木育種センター北海道育種場内にある建築物。昭和2年11月に内務省所管の林業試験場として建てられ、北海道における林業の研究が行われていた。当時流行だったハーフティンバーという建築様式を取り入れており、大正・昭和初期の建築物(特に庁舎建築物)の中で現存する建物が少ないことから希少性が高い。そのため、2001年(平成13年)に文化庁の登録文化財となった。
建物は現役で、現在は1階部分が文化財整理室・資料保管庫(いずれも非公開)や休憩室、トイレなどが供用されている。林木育種場旧庁舎敷地内から野幌森林公園へと続く道があり、建物の前を時折サイクリストなどが通りがかるが、その途中でのトイレ休憩施設として開館しているようだ。
そのため、館内を見学しようとすると管理事務室の方が「トイレの利用ですか?」とか、「ここは見学施設ではないのですが・・・」などと声を掛けられるかもしれない。歴史的建築物と認識して建物内部を見学する人はほぼ皆無なのであろう。確かに館内には建築意匠を除いて見るべきものは何も無いが、せっかくの貴重な登録文化財の建物が生かされていないという気がしなくもない。せめて建物や林木育種場に関する展示パネルなどがあれば、と思うところだ。わざわざこの建物の内部を見るためだけに訪れる施設ではないので、隣接する酪農学園大学や野幌森林公園などを訪れたついでに外観を見学したりトイレ休憩をする程度で良いだろう。
年末年始を除く土曜・日曜・祝日のみ開館。林木育種場正面の道路は関係者以外通行禁止となっているので、建物横の入口から入るとよい。あまり一般的ではないが、林木育種場を経由して野幌森林公園方面へ歩くこともできる。(確かにそういう利用が無ければ、この建物をわざわざトイレ休憩施設として開館する意味はあまり無いと思われる)
※ハーフティンバー: 柱・梁・筋交などの軸組みを全部組み立て、その間にセメントや石を詰め込んで壁を作る建築方法。大正から昭和初期に流行した。林木育種場庁舎ということから建物内部の木製ドアや腰掛板、木製窓枠などにも当時の意匠が見られ、特に木製ドアと木製窓枠には重厚な趣きがある。 |
Hours
9:30 - 16:30 Sat & Sun & Holiday (except year-end & new year)
土曜・日曜・祝日の9:30〜16:30 ※年末年始を除く |
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Address
1-38 Midorimachi-nishi, Ebetsu City, Hokkaido, Japan
北海道江別市緑町西1-38 |
Hiking Course / Around Oasa Station
Oasa Station North Gate - Oasa Central Park - Rakuno Gakuen University
- Hokkaido Prefectural Library Front Garden - Oasa Station South Gate
大麻駅周辺をめぐるハイキングコース
大麻駅北口・・大麻中央公園・・酪農学園大学・・北海道立図書館前庭・・大麻駅南口 |
Oasa Central Park close to Oasa Station North Gate |
大麻中央公園は江別市の函館本線大麻駅北側から三番通まで、約800m続く南北に長い公園。自然の沢地を残して1969年(昭和44年)につくられた。数多くの樹木や草花が生い茂っており、園内各所に散策路や木道を整備。2番通と3番通の東側にはかつての水源地がそのまま残されており、見どころのひとつとなっている。
公園周辺は住宅街や団地が連なっているが、この場所には古き大麻地区の面影が残っている。その他にも大麻から野幌にかけては沢地が多く残り、それらを生かした公園が幾つか存在する。江別市街は見た目以上に起伏の多い街であるということに気がつかされるはずだ。住宅街や団地が造成される前の面影を残す公園を歩いて、かつての大麻の姿を想像してみるのも良いだろう。 |
Hours
Sunrise to Sunset, all year round
日の出から日没まで (通年) |
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