Old Russian Consulate (1908 to 1944) |
旧ロシア領事館は函館市船見町にある1908年(明治41年)に完成したロシア領事館。外観のみ見学が可能で、帝政ロシア時代の面影を残す建物とされている。最寄り駅の函館どっく前駅から徒歩15分の場所に位置し、内部の見学はできないものの、映画「星に願いを」(2003年)のロケ地になったことなどもあり、訪れる人の姿は少なくない。
函館に領事が着任したのは1855年(安政元年)12月で、当初は実行寺で事務を行っていた。その後、1860年にハリストス正教会の敷地内に領事館を建てたものの、火災で焼失。1906年に現在地に新しい領事館を建てたものの、わずか1年後に再び火災で焼失したという遍歴を辿っている。
ロシア革命後、1925年からはソ連領事館となったが、1944年10月に最後の領事が引き上げ、領事館は閉鎖された。建物は1964年(昭和39年)に外務省から函館市へと移管され、その後は1996年(平成8年)まで「函館市青少年研修センター」として利用されていた。なお、現在は在札幌ロシア連邦総領事館在函館支部が、函館市元町14-1のロシア極東大学函館校内に設置されている。現在も函館とロシアとの交流関係は深い。 |
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