シリパラインは余市から積丹東海岸の古平町までの海岸線を走る国道229号線の愛称名。現在はあまり聞かなくなった愛称であるが、余市・シリパ岬の東に位置する白岩町のワッカケ岬付近から豊浜町のセタカムイ岩付近にかけての海岸線に奇岩や奇勝が続く。路線バスや都市間バスの車窓から海岸線の風景を気軽に満喫できるので、この区間の路線バスに乗るなら海側の座席に座ろう。 |
Ebisu Rock (left) & Daikoku Rock (right)
Near Shiroiwacho (白岩町) Bus Stop |
夫婦岩は国道229号線の「白岩町」バス停留所前交差点から海岸線の旧国道を約400m進んだ先にある積丹東海岸屈指の奇岩。海岸の浅瀬に浮かぶ夫婦岩は荒波に削られて今にもポキンと折れてしまいそうな「えびす岩」(写真左側)と赤い鳥居が建つ「大黒岩」(写真右側)が並んで立っている。特にえびす岩の外観はとても印象的だ。漁港方面へ足を運ぶと切り立った断崖のワッカケ岬があり、断崖周辺に積丹東海岸ならではの奇岩・奇勝が点在している。 |
Candle Rock
Near Shiomicho (汐見町) Bus Stop |
ローソク(蝋燭)岩は国道229号線の「汐見町」バス停留所付近から見える、積丹東海岸で最も有名な奇岩。海中にローソク形の直立した岩(上の写真)が立っており、潮見町の島泊漁港の岩壁からその姿がよく見える。昔々、異国の神が積丹半島をもぎ取ろうとしたとき、北海道の神々が集まってこの岩に大縄を結んでつなぎとめたという伝説があるそうだ。 |
Setakamui Rock (left) & Former Toyohama Tunnel (right)
Near Toyohamacho (豊浜町) Bus Stop |
セタカムイ岩は国道229号線の豊浜町バス停付近の海岸にそびえ立つ奇岩。1996年2月10日に発生した豊浜トンネル崩落事故現場のすぐ真横に立つ岩で、セタカムイとはアイヌ語で「犬の神様」を意味する。昔々、ラルマキという村の若い漁師が一匹の犬を飼っており、漁師は仲間とともに沖へ漁に出たが、暴風雨で漁師は帰らぬ人となった。海辺で漁師の帰りを待っていた犬はいつまでも悲しげな遠吠えを続け、暴風雨が止んだ翌朝、犬の遠吠えの形をした岩がそそり立っていたという伝説がある。この岩を訪れたら、崩落事故の慰霊碑にも手を合わせよう。 |
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Address
From Shiroiwacho Yoichi Town to Okicho Furubira Town, Hokkaido, Japan
北海道余市郡余市町白岩町・汐見町、および古平郡古平町沖町 |
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Get in
From Sapporo Station / Otaru Station / Yoichi Station (Jujigai) by bus: Get on Chuo Bus No. 20 for Bikuni (美国) / No.21 for Shakotan
Yobetsu or Kamuimisaki (積丹余別 or 神威岬)
*Ebisu Rock & Daikoku Rock: Get off the bus at Shiroiwacho (白岩町)
*Candle Rock: Get off the bus at Shiomicho (汐見町)
*Setakamui Rock: Get off the bus at Okicho (沖町)
札幌駅前・小樽駅前・余市駅前(十字街)から中央バス(20系統)「美国」・(21系統)「積丹余別」または「神威岬」行きに乗車
*夫婦岩(えびす岩と大黒岩): 「白岩町」下車
*ローソク岩: 「汐見町」下車
*セタカムイ岩: 「沖町」下車 |
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Hours
24 hours, all year round
24時間 (通年) |
Cenotaph of Toyohama Tunnel Collapse
20 people lost their lives in this tunnel (10 February, 1996) |
豊浜トンネル崩落事故慰霊碑。 |
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