旧赤間炭鉱ズリ山階段(777段)は赤平市の根室本線赤平駅の裏手にある三角形の山。1938年(昭和13年)から1973年(昭和48年)まで創業していた北炭赤間炭鉱で石炭採掘時に出る不要な岩石や廃石(「ズリ」という)を長年、選炭場に堆積してきた結果、高さが約130メートルあるズリ山が形成された。当時、ズリは100〜150馬力の巻き上げ機でワイヤーをドラムに巻き、ズリを満載したスキップ(トロッコ)を山の頂上まで引き上げ、ズリを堆積させていった。ズリ山は1990年(平成2年)に赤平駅至近という地の利を利用し、火文字と777段の階段を設置してズリ山展望広場が整備された。 |
View from the summit of Zuriyama (coal refuse disposal site) Stairs |
山頂の展望広場からは赤平や芦別市街、天気が良ければ十勝岳連峰までを見渡すことができる。 |
Bell of good luck at the smuuit |
展望広場にある「幸運の鐘」。鳴らすのに多少コツがいる。 |
Former Sumitomo Akabira Coal Mine (1963 - 1994)
旧住友赤平炭鉱立坑櫓(やぐら) |
旧北炭赤間炭鉱跡から南へ約1km。1963年(昭和38年)に総工費約20億円をかけて建設された北海道有数の近代的な炭鉱で、1994年(平成6年)まで石炭を採掘していた。高くそびえ立つ立坑櫓の高さは43.8メートルあり、完成当時は東洋一の施設と呼ばれた。今も石炭の町として栄えた赤平の象徴的な存在だ。 |
Get in
12 minutes on foot from Former Akama Coal Mine to the south
旧北炭赤間炭鉱選炭工場跡から南へ徒歩12分 |
Former Sumitomo Akabira Coal Mine opening to the public
(2 or 3 times a year) |
炭鉱の建物は現在も住友石炭鉱業赤平事務所として使用されているため、普段は敷地外から外観のみ見学できる。ただし、敷地内の施設を一般公開する機会が設けられることがあるので、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団公式ウェブサイト(外部リンク)の情報を参考にしてみよう。 |
Website
http://soratan.com |
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Address
1 Misonocho nearby Akabira Station, Akabira City, Hokkaido, Japan
北海道赤平市美園町1丁目 (赤平駅裏手) |
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Get in
5 minutes on foot from Akabira Station to Former Akama Coal Mine via underground, to 20 minutes on foot from
trailhead to the summit
赤平駅から旧北炭赤間炭鉱選炭工場跡まで地下通路経由で徒歩5分、そこからズリ山山頂まで徒歩15分〜20分 |
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Hours
Sunrise to Sunset, Closed in Winter
日の出から日没まで (冬季閉鎖) |
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Price
Free!
入園無料 |
Former Hokutan Akama Coal Mine (1938 - 1973)
旧北炭赤間炭鉱選炭工場跡 |
ズリ山階段の入口に建つ炭鉱遺産。赤間炭鉱は1938年(昭和13年)から1973年(昭和48年)まで創業しており、閉山後もしばらくは炭鉱時代の設備が数多く残っていたが、1999年に大部分が解体された。現在は原炭ポケットの一部が数少ない当時の面影を残している。
2004年からは敷地内でサルビアの植栽が始まり、2006年には赤平市の過去最大の人口とほぼ同じ6万本が植栽された。サルビア花壇の知名度は未だそれほど高くないようであるが、行政に頼らない地道な取り組みは、徐々に評価を高めつつある。 |
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