長万部(おしゃまんべ)温泉は長万部町の中心部北側にある閑静な温泉街。JR長万部駅を出て左手の道路へと進み、線路を跨ぐ歩道橋を渡った先の一本道に温泉旅館やホテルが軒を連ねている。歓楽色や観光色は少なく、一昔前の雰囲気が感じられる温泉街だ。長万部駅から比較的近い温泉なので、列車の待ち時間を利用して訪れる旅行者が多い。
温泉の泉質はナトリウム−塩化物泉で、長万部温泉利用協同組合の施設から各温泉宿に一括配湯している。湯量豊富な高温の透明泉で、各施設に源泉掛け流しの温泉浴槽があるのが長万部温泉の自慢だ。 |
Oshamanbe Onsen Hotel (Public Baths) |
長万部温泉ホテルは宿泊施設を兼ねた地域の公衆浴場。温泉街の札幌寄りにあり、第2・第4火曜を除いて早朝6時から21時まで営業している。男女別内湯に源泉掛け流しの浴槽が中央部にあり、雰囲気は昭和レトロの温泉銭湯そのものだ。長万部駅の観光案内所で入浴割引券が付いたパンフレットを配布しているので、それを利用して入浴するとよい。
また、長万部温泉ホテル以外の各温泉旅館でも日帰り入浴を受け付けてはいるが、合宿やスポーツ大会などによる団体貸切などで入浴できない場合が多い。日帰り入浴で訪れるならば、長万部温泉ホテルの公衆浴場を利用するのが一番であろう。 |
Closed
Tue (2nd & 4th)
第2・第4火曜 |
Price
Adult 420 yen / ES 140 yen / Infant 70 yen
大人420円、小学生140円、幼児70円 |
長万部温泉の歴史
1928年(昭和3年)、長万部駅前の合田(ごうだ)商店が井戸を掘ったところ、深さ130mの地点で泡を含んだ水が出た。この泡が天然ガスであったため、その後町は天然ガス開発を目的に試掘作業を開始。1955年(昭和30年)2月12日、駅裏の深さ613mの地点で天然ガスと一緒に49度の温泉が湧き出た。
自噴を続ける掘削井戸の周辺は、いつの間にか野天風呂となった。温泉は分析の結果、強塩類泉で神経痛、リューマチ、貧血症などに効能があるとされたため、町は町営温泉浴場の営業や旅館業者への分湯を始めた。その後、民間企業が十数本の井戸を掘削したが、原油が混じって湧出したため、温泉使用は不可能なものが多かった。 |
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Address
402 Oshamanbe, Oshamanbe Town, Hokkaido, Japan
北海道山越郡長万部町長万部402 |
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