The last place of Edo Period's ship "Kanrinmaru" (1857 - 1871) |
サラキ岬は木古内町東部の津軽海峡に面する岬。江差線泉沢駅と釜谷駅のほぼ中間に位置し、岬というよりは津軽海峡に少し突き出た海岸線という印象だ。江戸幕府の海軍創生期である1857年に建造された咸臨丸が、サラキ岬の沖合いに眠っている。
咸臨丸は幕末に太平洋を渡るなど、日本近代化の歴史的象徴として活躍したが、晩年は戊辰戦争に巻き込まれ、軍艦から物資運搬船となった。戊辰戦争で敗れて北海道移住を余儀なくされた仙台藩白石片倉小十郎家臣団401名を乗せた咸臨丸は、箱館を経由して小樽へ向かう途中の1871年(明治4年)9月20日、木古内町サラキ岬沖で座礁した。泉沢の人々の救助によって乗船者は難を逃れたが、咸臨丸はその数日後に沈没した。
近年になってサラキ岬周辺の一部が整備され、列車からも見える大きな看板や乗船者名簿一覧表が設置された。また、咸臨丸誕生の地であるオランダ・キンデルダイクと木古内町との関わりからオランダチューリップ花園がつくられ、毎年5月上旬から5月中旬には約1万のチューリップを見ることができる。また、咸臨丸終焉の碑や咸臨丸のモニュメントも設置され、観光バスも立ち寄る観光スポットとなった。岬自体は積雪期を除いて通年見学可能で、夕暮れ時の津軽海峡と矢越岬の風景が中々美しい。 |
|
|
Address
Kamekawa, Kikonai Town, Hokkaido, Japan
北海道上磯郡木古内町亀川 |
Hours
24 hours, all year round
24時間 (通年) |
|