洞爺湖有珠山フットパス金比羅山ルートは洞爺湖町洞爺湖温泉の洞爺湖ビジターセンター・火山科学館と西山火口散策路を結ぶ全長2.5kmのフットパス。2000年の有珠山噴火で形成された火口や断層、熱泥流、地殻変動の様子を間近に見ることができるコースで、噴火活動も終息したことから、近年になってフットパスとして整備された。洞爺湖有珠山ジオパークの中でも特におすすめのフットパスだ。 |
Nishiyama Yuhodo Iriguchi Bus Stop & Free Volcano Museum, entrance of Konpirayama Footpath (left) |
フットパスの起点は洞爺湖温泉側と西山遊歩道側の2箇所にあるが、標高の高いほうから低いほうへと歩く西山遊歩道側からの出発がおすすめだ。まずは洞爺駅と洞爺湖温泉を結ぶ路線バスに乗車し、「西山遊歩道入口」(遊歩道開放期間中のみ開設)で下車しよう。 |
|
Get in
From Toya Station by Bus: Get on Donan Bus for Toyako Onsen (洞爺湖温泉) or Higashimachi Sunpalace (東町サンパレス), get off the bus at Nishiyama Yuhodo Iriguchi (西山遊歩道入口), 1 minute on foot
洞爺駅から道南バス「洞爺湖温泉」または「東町サンパレス」行きに乗車、「西山遊歩道入口」下車、徒歩1分 |
Former Clean Center |
フットパスを歩き始めると、しばらく長い上り坂の砂利道が続く。入口から5分ほど歩くと道路左手に地面ごと大きく傾いた建物や倒れた電柱があり、火山活動による地殻変動を実感できる。入口から徒歩10分の右手には、かつての清掃センターの煙突が直立して立っている。まだまだ新しく真っ白な煙突とは対照的に、センターの建物は地殻変動で完全に倒壊しており、かつての様子をうかがい知るのが難しいほどだ。 |
Konomizawa Observatory
木の実沢展望台 |
2000年の噴火で誕生した「有くん火口」の火砕丘を見渡す展望台で、火山活動で変形した砂防ダムを見渡せる。木の実沢にはかつて住宅や3階建てのアパート群、浄水場や保育園などが建ち並ぶ市街地が形成されていたが、1977年の有珠山噴火で地殻変動が起き、住宅街は集団移転した。また、2000年の噴火では金比羅山周辺に約30箇所の噴火口が開き、かつての町の面影を見るのは難しくなった。しかしながら、沢の西側には古い電線や電柱が数多く残っており、ここには確かに街があったことを今に伝えている。 |
Tama-chan Crator since 2000 |
有くん火口のすぐ先には、2000年の有珠山噴火で最後まで噴煙を上げ続けた「珠ちゃん火口」がある。現在は植生が遷移しつつある小さな火口湖で、こちらも噴煙は上がっていない。 |
Footpath route & Former Route 230 |
旧国道230号線から洞爺湖温泉へ
2つの火口を見学すると、程なくしてかつての国道230号線の道路に出る。かつてのカーブミラーが目印だ。かつての国道跡を少し辿るなら、山側へ歩いてから折り返すのもおすすめだ。山側にはオレンジ色のセンターラインや砂箱、カーブミラー、立派な街灯が残っている。 |
|
|
Mt. Usu (turn left) |
木立の切り通しを抜けるとフットパスと作業道の分岐点があり、谷間から有珠山(小有珠)が見える。この分岐点を洞爺湖温泉へ左折する。 |
Yu-kun Crator since 2000 |
木の実沢展望台から有くん火口・珠ちゃん火口へ
洞爺湖と温泉街を眺めながらフットパスを歩くと、右手に「有くん火口」と呼ばれる大きな火口がある。2000年の有珠山噴火最大の火口で、噴火時には高さ数百メートルまで噴煙を噴き上げた。現在はエメラルド色の水を湛えた火口湖となっており、噴煙も上がっていない。 |
Lake Toya, viewed from footpath |
かつての作業道を活用したフットパスから洞爺湖と温泉街がよく見える。 |
Former Route 230 to Toyako Onsen |
ここからは砂防ダムの方向へ歩こう。 |
|