吉岡海底駅は青函トンネル内の北海道側に設けられている海底駅。青函トンネル吉岡定点の各種施設を観光客にも一般公開することを目的として設けられた見学者専用駅で、下車する場合は海底駅見学整理券「ゾーン539カード」を駅の窓口で購入する必要があった。青函トンネルの開業当初は青森−函館間の快速「海峡」に見学者専用車両が連結されていたが、2002年12月以降は特急列車の一部扉で乗降を取り扱う方式となった。
2006年3月以降、北海道新幹線の建設に伴う関連工事で定期特急列車の停車がなくなり、同年8月27日の臨時特急「ドラえもん海底列車」を最後に見学者専用駅としての営業を休止した。 |
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Tatezaki, Fukushima Town
北海道松前郡福島町館崎 |
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Hours:
Closed |
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Services:
- 営業休止中 |
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View Larger Map
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Yoshioka Kaitei Station
吉岡海底駅に停車中の特急列車。乗車と降車は別々の扉で1箇所ずつ取り扱う。 |
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Yoshioka Kaitei Station
駅名看板。正面からフラッシュを焚いて撮影すると写真が真っ白に写ってしまうらしい。 |
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吉岡海底駅訪問記 (2005年8月9日)
海底の地下空間というものは不思議な感覚だ。駅の下車地点では、海底の水深がまだ数メートル程度だと言う。工事には非常に苦労したトンネルで、約30センチを掘り進むのに1億円程度のお金が掛かったと言う。途中で海底駅を見学する人と、ドラえもん広場に向かう人とでグループが分けられる。
海底駅見学グループを選択すると、本坑(本線のトンネル)の下をくぐり、再び海底駅のホームまで案内される。この時間は貨物列車と寝台特急日本海をほぼ同時に見ることが出来、間近でその様子を眺めた。その後、青函トンネルの資料がある場所に移動。ここを少し左に入った場所に、災害時の避難所がある。仮に災害があった場合、列車の乗客を降ろして避難所に避難させ、全員の避難が完了したところで、この坑道に地上から風速20メートルの風を送り込み、煙を本坑から外に排出すると言う。 |
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現在、ドラえもん広場となっている大きな坑道は、実は新幹線が入ることが出来るように対応されている。現在は本坑とはつながっていないが、新幹線が開業するときに本坑と現在のドラえもん広場の場所をトンネルでつなぎ、数両分の側線をつくる。これによって新幹線の車両故障時などの場合、側線に新幹線車両数両分を退避させ、安全に修理などを行うことが出来るという。
ドラえもん広場に向かう途中、トンネルの右手に湧き水が流れる小川がある。ほぼ真水に近い成分だと言う。青函トンネルでは携帯電話を利用することも出来、この件について詳しく聞いてみた。天井の何箇所かに携帯電話対応のアンテナが設置されており、かつて国鉄は日本テレコムと取引があった関係でvodafoneが利用できる。現在はauも利用できるようになっていると言う。ドラえもん広場は小さな子どもにとって、夢のような場所だ。子どもたちが楽しめるアトラクションや展示物、ステージショーなどもある。この場所が新幹線の側線が出来るように対応されているとはにわかに信じがたいが、吉岡海底駅は災害時の避難所という本来の役割がある。 |
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Yoshioka Kaitei Station
鉄道駅としては日本で最も低い海面下145mに位置する。 |
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Station Tour
吉岡海底駅の見学コース。トンネル記念壁画が続く。 |
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Shelter
1,000人が着席できる避難所。公衆電話もある。 |
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Tunnel Museum
先進導坑の工事風景を再現したコーナー。 |
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Light Art
津軽海峡の海底下を連想させるルミライトアート。 |
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Doraemon Museum
横取基地にはドラえもん広場が設けられていた。 |
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