知内駅は北海道最南端の地上部に立地する鉄道駅。1988年3月に青函トンネルの北海道側保守基地の役割を担う「新湯の里信号場」として開業した。名前に「新」が付いていたのは、海峡線の開業前月まで松前線に湯ノ里駅が存在していたことによるものであろう。1990年、地元の請願によって信号場から駅へと格上げされ、名前も「知内」となった。ただし、知内町中心部までは当駅から東へ約7.5km離れている。
駅舎は道の駅「しりうち」を併設。現在は津軽海峡線の特急列車が1日2往復停車するのみで、北海道新幹線開業後の処遇は未定である。なお、海峡線の開業以前には知内町中心部に松前線の「渡島知内駅」が存在した。 |
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Yunosato, Shiriuchi Town
北海道上磯郡知内町湯ノ里 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅)
- 道の駅「しりうち」 (8時-18時45分) |
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View Larger Map
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Roadside Station "Shiriuchi"
道の駅「しりうち」。乗車券の委託販売は行っていない。左側がJR線の知内駅待合室。 |
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Shiriuchi Station
開業当初の駅待合室は道の駅「しりうち」と直結。 |
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青函トンネル坑口の北海道側に位置する地域であるが、駅ホームから眺める風景は「これぞ北海道!」と言うよりも、青森県津軽地方(特に津軽今別駅付近)の風景とよく似た印象だ。青森県と道南地方では地形と植生が似ており、ヒノキ・アスナロ・アオトドマツ・スギが植栽された山林は、東北地方の風景を思い起こすのに十分な雰囲気。駅前には知内町農村公園キャンプ場、函館バス「知内駅前」停留所が設けられている。 |
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知内・福島・松前地方の方言
知内町では青森県の津軽弁と同じ系統の方言が日常会話などに用いられている。イントネーションやアクセントも津軽弁とほぼ(全く)同じで、知内町と姉妹町交流を行う青森県今別町の住民同士が会話をすると、「オラたちと全く同じ言葉をしゃべっている」といった印象を抱くのだそう。「しりうち」という町の名前も、津軽弁や地元方言で話すと「するうつ」に近い発音となる。
隣接する福島町や松前町でも同様の津軽弁と同じ系統の方言が日常会話で用いられており、津軽弁をよく知る人にとっては「北海道で本物の津軽弁が聞ける」という感動さえ覚えることであろう。いつまでも北海道に残しておきたい方言文化である。 |
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In front of Shiriuchi Station
木古内駅前。 |
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Yunotai area
駅前から函館バスが接続。 |
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View from Shiriuchi Station
知内駅ホームからの風景。 |
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Seikan Tunnel Observatoruy
青函トンネル撮影台。 |
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Seikan Tunnel Observatory
青函トンネル撮影台からの眺望。将来はトンネルから出てきた北海道新幹線の撮影も楽しめるであろう。 |
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