沼ノ沢駅は夕張市沼ノ沢地区にある無人駅。かつては北炭真谷地炭鉱鉄道の接続駅で、石炭の輸送列車で賑わった。駅構内には多数の貨物用側線が設けられ、1970年代には北炭夕張新炭鉱の選炭施設も設置されたが、1981年のガス突出事故で操業を停止。最新設備を有していた北炭真谷地炭鉱も1987年に閉山し、同時にJR線と接続していた専用線も廃止となった。
現在はかつての2番ホームのみを使用しており、かつての駅事務室にはレストラン「おーやま」が入居している。最近までは滝ノ上や新夕張方面から列車で沼ノ沢の中学校へ通う中学生の利用が多かったが、学校の統廃合によってバス通学へ移行した。 |
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Numanosawa, Yubari City
夕張市沼ノ沢 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅)
- レストラン「おーやま」 |
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Numanosawa Station
朝の沼ノ沢駅。最近まで中学生の利用が多かった。 |
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駅周辺には炭鉱時代の面影を残す商店街や集合住宅が建ち並んでいる。郊外は夕張メロンの主要生産地。 |
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地名の由来
この付近の沢の中に沼があったことに由来する。 |
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北炭真谷地炭鉱跡
沼ノ沢駅近くの踏切を渡って道道750号線を進むと、のどかな山間の田園風景が広がる。更にその先へ進むと右側に突如、赤茶色や白色の近代的な市営住宅街が見える。ここはかつての北炭真谷地炭鉱の炭鉱住宅街で、全棟合わせて252戸がある。約半数が空き家だが、現在もここで暮らしている人は多い。北海道内に数多く残る炭住街の中でも、真谷地地区は特に異彩を放っている。
夕張市真谷地地区では1987年(昭和62年)10月9日まで北炭真谷地炭鉱が石炭を採掘しており、石炭は沼ノ沢までの専用線を経由して各地へと輸送された。近年まで北炭の貨車積みポケット、専用鉄道跡、炭鉱総合事務所、資材倉庫(北炭建設)などが残っており、炭鉱遺産としての歴史的価値も高かったが、「夕張木炭製造株式会社」が2007年3月末に自己破産したことに関連して、主要施設のほとんどが解体された。 |
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In front of Numanosawa Station
沼ノ沢駅前の商店街。 |
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Mayachi area
真谷地地区。 |
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Former Mayachi Coal Mine
北炭真谷地炭鉱跡。奥に見える総合事務所は解体済み。 |
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Former Mayachi Coal Mine
北炭真谷地炭鉱の資材倉庫。こちらも解体済み。 |
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