新富士駅は富士製紙(現在の日本製紙)釧路工場の創業に合わせて1923年に設けられた駅。駅名も富士製紙に由来するもので、当時既に東海道本線の富士駅が開業していたため、新富士とした。当駅の釧路側には釧路貨物駅が隣接しており、道東地方の特産品や紙などが貨物列車で発送されている。
駅の旅客ホームは跨線橋で結ばれており、ホームの中ほどにガラス張りの待合室が設けられている。1990年代後半には白石〜新富士間で臨時急行列車「カートレインくしろ」が運転されたほか、2001年7月20日から7月22日までの期間には臨時列車「SL白糠号」が下り列車のみ停車した。 |
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3, Shinfujicho, Kushiro City
釧路市新富士町3丁目 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅) |
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Shinfuji Station
新富士駅を後にする釧路行き普通列車。釧路貨物駅が隣接。 |
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駅周辺は釧路港に隣接する大規模な臨海工業地域。日本製紙釧路工場や釧路中央卸売市場、水産物地方卸売市場、油槽所、倉庫、火力発電所などが集まっている。 |
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Around Shinfuji Station
日本製紙釧路工場。 |
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Tottori Historical Museum
日本式城郭をかたどった鳥取百年館。 |
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■1923年(大正12年)に新富士駅が開業。
■1927年(昭和2年)に新富士駅から鶴居村中雪裡に至る鶴居村営軌道が開通。新富士駅は国鉄根室本線、雄別鉄道、鶴居村営軌道の分岐駅として活況を呈したが、鶴居村営軌道は1967年(昭和42年)8月に運行を休止し、その後廃止された。
■1952年(昭和27年)には雄別鉄道(釧路〜大祥内)が、雄別鉄道本線の鳥取信号場から新富士駅を経由して釧路港北埠頭(雄別埠頭)に至る路線を開設した。
■1968年(昭和43年)1月には新富士駅から根室本線をオーバークロスして雄別鉄道本線鶴野駅に至る鶴野線が開業。しかし、それからわずか2年後の1970年(昭和45年)に雄別鉄道は倒産し、鉄道路線も廃止となった。
■新富士〜釧路港北埠頭間の埠頭線は釧路開発埠頭株式会社が雄別鉄道から路線を引き継いだ。釧路開発埠頭は1977年(昭和52年)に新富士〜西港間に西港線を開業。新富士駅からは東西に貨物線が分岐することになった。しかし、貨物の取扱量が年々減少し、埠頭線は1984年(昭和59年)2月に廃止。西港線も1999年(平成11年)9月に廃止され、会社も解散した。
■また、それとは別に、国鉄も新富士駅から浜釧路駅までの貨物専用線を1962年(昭和37年)に開設(従来、釧路駅分岐だった専用線を新富士駅分岐にルート変更)。浜釧路駅も貨物の取扱量が年々減少し、1989年(平成元年)8月に廃止となっている。現在、新富士駅から分岐する鉄道や専用線はない。 |
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