豊郷駅は日高町(旧門別町)沿岸部の波恵(はえ)川河口近くにある無人駅。開業当初は河川名と同じ「波恵」駅を名乗っていた。地名の由来はアイヌ語の「ハイ」(イサクラ)によるものである。しかし、第2次世界大戦末期に近い1944年(昭和19年)4月1日、当時の世相を色濃く反映した現在の駅名に改められた。同日、「慶能舞」(けのまい)駅は清畠駅に、「沙瑠太」(さるふと)駅は富川駅に改称されているが、理由は同じである。
駅待合室は清畠駅と同じ様式の建物で、腰板パネルの色が異なるのみ。駅ホームの静内側から太平洋の海岸へと続く踏み分け道がある。夏はハマナスの花が綺麗だ。 |
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Toyosato, Hidaka Town
沙流郡日高町豊郷 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅) |
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Toyosato Station
豊郷駅を後にする苫小牧行き普通列車。 |
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Way to Toyosato Coast
駅ホームから海岸への踏み分け道。 |
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波恵川の流域にサラブレッドを生産する牧場が内陸部まで続いている。豊郷地区は1871年(明治4年)2月に新政府から北方警備を命じられた彦根藩士200名が移住したが、同年8月に支配地が返上となったため、全員が本州へと戻った。無人の地となった豊郷地区(当時はアイヌ語で「ハイ」と呼ばれていた)には、彦根藩士が建てた「多賀神社」だけが残ったという。本格的な開拓が始まったのは1882年(明治15年)に岩根精一氏が入植した以降である。 |
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豊郷駅前の海岸と日高ポニー号
豊郷駅ホームの静内側には太平洋の海岸に至る踏み分け道がある。1999年と2000年に苫小牧−静内間で運行された臨時列車「日高ポニー号」は当駅で20分間停車し、停車時間中に踏み分け道を通って海岸を散策することができた。車内では観光協会の方から海岸散策に関するアナウンスが入り、天気の良い日にはJRの乗務員が乗客を率いて海岸まで案内することもあった。アットホームな雰囲気の観光列車だっただけに、廃止が惜しまれる。
この付近は波が高いので海水浴は不可能だが、夏の晴れた日や夕暮れの情景は中々素晴らしく、砂浜の散策や流木遊びには最適。波に洗われる流木の造形を作るのも面白い。当サイト管理者もこの海岸を何度も訪れているが、日高本線沿線で浜遊びを楽しむなら、豊郷の海岸が一番だと思う。 |
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In front of Toyosato Station
豊郷駅前の国道交差点に停車中の道南バス。鳩内と新生方面からの路線バスは豊郷駅前を経由する。いずれの路線も土曜・日曜・祝日・休校日は全便運休。 |
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Horse farm
豊郷駅のホームからは太平洋と軽種馬牧場が見える。 |
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