様似駅は日高本線の終着駅。駅前からアポイ岳登山口・えりも岬・広尾方面へ路線バスを乗り継ぐ観光客や、日高本線の旅を楽しむ旅行者で賑わいを見せる。石勝線の開通以前は札幌と帯広方面を結ぶ観光のメインルート「えりもシーライン」を形成しており、昭和40年代から50年代にかけて、様似駅には大勢の観光客が訪れた。1979年(昭和54年)発刊の道内時刻表には、札幌から様似・襟裳岬・広尾を経て帯広に至る乗り継ぎ時刻表がひとつのページにまとめて掲載されている。
国鉄時代には様似からえりもを経由して広尾に至る鉄道路線の建設が計画されていた。当時の名残で、えりも町には「えりも駅」待合所が現存する。 |
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1, Odori, Samani Town
様似郡様似町大通1丁目 |
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Hours:
8:00 am - 4:30 pm |
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Services:
- JR・バス乗車券販売窓口
- 様似観光案内所
- 「えりも岬散策切符」の販売 |
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Samani Station
様似駅に停車中の普通列車。 |
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Samani Station
日高本線の終着駅。 |
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様似町は松前藩政の時代から開かれた歴史の古い町で、かつては様似会所が設けられ、ニシン漁や海産物の交易で栄えた。1806年には松前会所(現在のエンルム岬会所町)の近くに蝦夷三官寺のひとつ「等じゅ院」が開かれ、この付近が様似の中心街となった。様似漁港付近の地名に「会所町」や「本町」と名付けられているのは、江戸時代からの名残だ。現在は昆布やサケ、毛ガニ漁が盛ん。内陸部にはサラブレッドの生産牧場が点在している。 |
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えりも岬散策切符
様似駅とえりも岬を往復する場合は様似駅窓口で発売している「えりも岬散策切符」(往復割引乗車券)大人1,800円が安くて便利。有効期間は2日間なので、えりも岬での宿泊にも利用できる。復路での途中下車(再乗車は不可)も可能だ。また、様似駅の窓口で広尾行きのバス乗車券を買うと、えりも岬で途中下車ができる(途中下車指定停留所のため)。 |
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地名の由来
松前藩の運上屋の近くを流れる「エサマン・ペッ」(アイヌ語で”カワウソのいる川”の意味)が転訛したという説(北海道駅名の起源)と、海岸に枯木が打ち上げられるところから「サンマウニ」(枯木のあるところ)と名付けられたことに由来するという説(北海道ブルーガイド1981年版)がある。 |
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JR Bus for Cape Erimo & Hiroo
様似駅前からえりも岬・広尾方面行きの路線バスが接続。 |
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In front of Samani Station
様似駅前。旅館や飲食店が軒を連ねる。 |
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Samani Town Office
立派な庁舎を持つ様似町役場。 |
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Erimo Bus Stop
ジェイ・アール北海道バス「えりも駅」待合所。 |
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Cape Erimo
北海道中央部を貫く日高山脈が太平洋に突き出たえりも岬。 |
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Kudo Shoten (Sellers) 「マルサン工藤商店(セラーズ)」 8:00 am - 9:00 pm, in front of Oyakoiwa Beach
西様似駅から徒歩10分。国道336号線の西町交差点(親子岩展望台前)にあるコンビニエンスストア。地元産の灯台つぶを使った「つぶめし」(様似観光案内所でも販売)、ヤナギダコの卵を用いた「タコマンマのかまぼこ」、サメガレイの切込みなど、工藤商店オリジナルのグルメを取り揃えている。年中無休。8時-21時。
Umeya 「梅屋」 9:00 am - 7:00 pm, closed Sun, Honcho 2
様似町本町2丁目の国道沿い(等じゅ院の東側)にある菓子舗。日高本線の終着駅(どん尻)に位置することに由来する迷菓「尻餅」が名物。9時-19時。日曜定休。様似駅から浦河方面へ徒歩20分。 |
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Mt. Apoi 「アポイ岳」
日高山脈南端に位置する標高810.5mの山。日高地方を代表する山のひとつで、標高が低いながらも特殊な地質で森林が発達せず、6月からら10月まで高山植物が咲き誇る「花の百名山」として知られている。その特殊な地形と植生から、2008年には日本ジオパークにも認定された。登りは約3時間から3時間30分、下りは約2時間、合計で約5時間の登山行程となる。様似駅前からジェイ・アールバスのアポイ山荘経由「えりも岬」・「広尾」行きに乗車。登山口には公共の宿泊施設「アポイ山荘」があり、登山後の日帰り入浴も可能だ。
Samani Sando 「様似山道」
様似町幌満地区と冬島地区を結ぶ山道。太平洋岸の日高耶馬溪と呼ばれる断崖絶壁の海岸線を越えるために江戸幕府が開削した山道で、古くは探検家の松浦武四郎も歩いたという。全長は約7kmで、全区間の歩行所要時間は約4時間。険しい沢登りや沢越えが続くアップダウンの激しいコースで、軽登山に準じた服装と準備が必要である。
Hyakuninhama Campground 「百人浜オートキャンプ場」
日高山脈の美しい山並みと太平洋の景観が広がるえりも町百人浜の公設キャンプ場。開設期間は4月20日から10月20日まで。受付時間は10時-19時。バンガロー・コインランドリー・シャワー室あり。テントエリア使用料300円。常設テントや寝袋、炊事用具、電気ストーブなどの有料貸し出しもあるので、公共交通機関を利用した手ぶら旅行でも本格的なキャンプ体験が楽しめる。→百人浜オートキャンプ場公式案内ページ。
Oyakoiwa Fureai Beach & Campground 「親子岩ふれ愛ビーチ」
西様似駅から徒歩10分。様似八景のひとつ「親子岩」を見渡す日高地方随一の海水浴場。キャンプ場(7月-9月)やプロムナードの設備もあり、夏場は海水浴客で賑わう。 |
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Large Kites Festival 「大凧まつり」 10:00 am - 2:00 pm, Late Oct (Sun), around Cape Enrumu
10月下旬の日曜(10時-14時)にエンルム岬入口の海岸で開催される大凧(おおだこ)祭り。6畳の大凧揚げが一番の見どころ。様似町水揚げの魚介類をその場で味わえるバーベキューコーナーもある。 |
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Tourist Information Centre 「様似観光案内所」 8:30 am - 5:00 pm, inside Samani Station
様似駅に併設の観光案内所。様似町の詳細な観光パンフレットはもちろんのこと、様似山道やアポイ岳の地図、えりも岬の観光パンフレットを入手できる。地元の特産品・弁当・お土産も販売しているので、様似やえりも岬の観光を始める前にまず立ち寄りたいスポット。
Samani Post Office 「様似郵便局」 9:00 am - 5:00 pm weekday
様似駅を出て左手の日高本線線路終端部にある郵便局。郵便窓口は平日9時-17時。ATMは平日8時45分-18時、土曜9時-17時、休日9時-14時。国際送金可。郵便局向かいのAコープは買物に便利。 |
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