塩狩駅は旧天塩国と旧石狩国の国境に位置する無人駅。駅名も天塩と石狩から一文字ずつを取ったもので、当駅は塩狩峠の頂上に位置する。駅の前後は急勾配になっており、1909年には塩狩峠に差し掛かった列車の連結器が外れて客車が逆進し、旭川運輸事務所の長野政雄氏が身を挺して乗客を救ったという事故が起こった。駅のそばには長野政雄遺徳顕彰碑が立つ。この実話をもとにした三浦綾子氏の小説「塩狩峠」はベストセラーとなり、世の中に塩狩峠の名が知られるようになった。駅周辺は「塩狩峠一目千本桜」と呼ばれる桜の名所で、毎年春には団体臨時列車「塩狩峠さくらノロッコ号」が運行される。 |
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Shiokari, Wassamu Town
上川郡和寒町塩狩 |
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Hours:
Firest train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅) |
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Shiokari Station
塩狩駅に停車中の旭川行き普通列車。 |
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Shiokari Station
駅舎と駅名看板。 |
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塩狩峠
駅周辺は塩狩峠の山林に囲まれており、駅前の道を歩いていくと、線路沿いに塩狩峠の標柱と長野政雄遺徳顕彰碑がある。近くには2005年に閉館した塩狩温泉ユースホステル、三浦綾子氏の旧宅を復元した「塩狩峠資料館」(冬季休館)が建ち、旧国道を経て国道40号線の塩狩峠に出る。かつてこの付近には国設塩狩スキー場が設けられていたが、その面影はほとんど残っていない。
旧塩狩温泉
2005年9月末まで塩狩駅前に存在したユースホステル併設の温泉宿。山あいの懐かしい温泉宿といった雰囲気で、作家・三浦綾子氏も小説「塩狩峠」の執筆で長期滞在したという。温泉は冷鉱泉で湧出量は少なく、加温・少量の加水・循環ろ過・塩素消毒も行っていたため、泉質自体は決して名湯ではなかったが、昭和レトロを感じさせる雰囲気と立地のよさから、列車で訪れる旅人が多かった。 |
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Shiokari Pass
塩狩峠の標柱。 |
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Around Shiokari Station
駅界隈の山林。 |
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Former Shiokari Onsen
旧塩狩温泉。 |
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Former Shiokari Onsen
在りし日の塩狩温泉売店。 |
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Museum of Shiokari Pass
塩狩駅に近接する「塩狩峠記念館」。小説「塩狩峠」を執筆した作家・三浦綾子氏の旧宅を復元した資料館だ。 |
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