佐久駅は中川町南部の佐久地区にある無人駅。大きな民家風の駅舎で、併設の「佐久ふるさと伝承館」では昔の生活用具を展示。集会場や北はるか農協の取次所もある。駅構内には列車の行き違い設備があり、現在は普通列車が停車するのみだが、2000年のダイヤ改正まで札幌行きの急行「宗谷」が1本だけ停車していた。
地名はアイヌ語の「サク・コタン・ナイ」(夏の村のあるところ)の上部をとったもので、昔は漁のため夏の間だけ天塩川の川岸でアイヌが生活をしていたという。アイヌ語に漢字を当てた地名であり、入植者の出身地名に由来するものではない。1990年までは当駅と天塩中川駅の間に琴平駅が存在した。 |
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Saku, Nakagawa Town
北海道中川郡中川町佐久 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅)
- 佐久ふるさと伝承館
- 北はるか農協佐久取次所 |
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Saku Station
名寄行き普通列車と稚内行き特急列車の行き違い。 |
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Saku Station
駅名看板。1990年まで天塩中川駅との間に琴平駅が存在した。 |
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佐久地区は中川町第二の市街地を持つ地域で、駅前の左手にはレンガ造りの農業用倉庫、右手には旧佐久郵便局の洒落た木造建築が建つ。駅前通りをまっすぐ進むと天塩川の堤防にぶつかるが、かつてはこの先に瀬尾橋という橋があり、川の中に橋台の跡が残っている。市街地では藤田旅館、佐久郵便局、駅前商店などが営業しているが、かつては賑わったであろう商店やスーパーの多くは営業しておらず、やや寂しい雰囲気だ。佐久橋を渡った先の国道側対岸には旧佐久中学校の校舎を活用した中川町自然史博物館「エコールなかがわ」がある。 |
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共和・板谷地区
共和は佐久市街から更に15キロほど山奥に入った集落で、明治42年に32戸が入植している。地図を見るとかなりすごい場所なのであるが、大正8年に共和の村医だった守谷菅太郎の弟・斉藤茂吉が来訪し、47首もの歌を遺している。昭和27年には中川市街地まで沿岸バスが走っていたが、昭和32年には早くも廃止となっている。それでも昭和33年には人口490人を数えていた。
共和から更に10キロほど山奥に入ると、板谷という地名が見える。こちらは大正2年に開拓が始まっているが、中川市街地まで31キロも離れており、道路網が整備されても電気が入ったのは昭和40年だったという。このような不便な土地であったため、離農が増加して昭和49年には板谷小中学校が閉校。その後、全戸が離農して現在は無人の地となっている。 |
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In front of Saku Station
佐久駅前。右手に見える建物は旧作郵便局。 |
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Former Saku Post Office
開拓時代のモダンな雰囲気を残す旧佐久郵便局。 |
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Around Saku Station
かつては賑わいを見せたであろう佐久市街。 |
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Teshio River
天塩川に架かる佐久橋は国道と佐久駅を結んでいる。 |
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Nakagawa Eco Museum Center
中川町エコミュージアムセンター「エコールなかがわ」。 |
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Izakaya Sugata 「居酒屋姿」 6:00 pm - 11:00 pm
佐久駅前の藤田旅館(1泊2食5,145円)に併設のおでん居酒屋。佐久地区で唯一の旅館兼飲食店で、列車の待ち時間などに立ち寄れる。18時-23時。不定休。 |
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