下沼駅は幌延町北部の下沼地区にある無人駅。サロベツ原野最大の沼として知られるパンケ沼(徒歩30分)の最寄り駅であるが、歩いて訪れる旅人はあまり見かけない。旧駅舎のコンクリート台座に貨車を活用した待合室と片面ホームが設けられているのみの無人駅であるが、鉄道ファンには人気のある駅らしく、待合室には地元住民と旅人が共同で管理する駅ノートが設けられている。
地名はアイヌ語の「パンケ・ト」(下の沼)を意訳したことに由来するもの。かつては当駅と幌延駅の間に南下沼駅があったが、下沼駅との駅間距離はわずか1.6kmと短く、利用客も皆無だったため、2006年3月に廃止された。 |
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Shimonuma, Horonobe Town
天塩郡幌延町下沼 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅) |
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Shimonuma Station
駅待合室は暖かな雰囲気。 |
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Shimonuma Station
地元住民と旅人が共同で管理する駅ノートも人気。 |
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木々に囲まれた駅前の道を少し歩くと右手に湧き水が流れ出るパイプがある(後述)。駅の入口に位置する交差点の周辺には大規模な酪農家が点在しており、乳牛が放牧されている。道北随一の酪農地帯にふさわしい、のどかな風景だ。この交差点を右折して北上し、宗谷本線の踏切を渡って国道40号線に出ると名山台展望台の入口にたどり着く。2000年代半ばまで町営のレストハウスを併設しており、600円のカレーライスや豊富牛乳を味わうことが出来たが、現在は閉鎖されている。 |
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下沼駅からの道を30分ほどひたすらまっすぐ歩くと、サロベツ原野最大の湖沼であるパンケ沼にたどり着く。沼に至るまでの道沿いに広がる草地育成牧場の風景は素晴らしく、片道30分かけて歩く価値は十分にあるだろう。 |
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下沼駅前の下沼湧水
下沼駅前の道を1分ほど歩くと、右手の草むらの中に見える湧水。かつてこの場所には下沼簡易郵便局が建っていた。名山台レストハウス(現在は閉鎖)の方によると、名水とのこと。飲用が可能で、硬水に近い感触だ。サロベツの平野部にある湧き水は珍しい。以前は「霊水」などの看板があったというが、2007年頃に「下沼湧水」という看板が取り付けられた。 |
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Shimonuma Station
下沼駅遠景。 |
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Shimonuma spring water
駅前の下沼湧水。 |
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Farm in Shimonuma area
駅周辺の酪農風景。 |
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Shimonuma Pasture
広大な草地育成牧場。 |
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Panke Swamp
パンケ沼はサロベツ原野の南側に位置する海跡湖。 |
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