江差駅は檜山道立自然公園の玄関口となる江差線の始発・終着駅。北海道の最西端に位置する有人駅で、江差町中心街からやや離れた南の高台に位置する。駅舎には国鉄時代からの改札口が2箇所設けられているが、江差線の列車はワンマン運転を行っているため、窓口業務のみで改札は行っていない。かつて駅構内には列車の折り返し側線を有していたが、現在は片面ホームのみ。
地名はアイヌ語の「エサシ」(みさき)、すなわち現在のかもめ島付近の地形に由来するもの。江差を訪れるからには、ぜひとも旧家や寺社めぐりなど、いにしえの歴史を感じながら街を歩いてみたい。 |
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Jin'yacho, Esashi Town
檜山郡江差町陣屋町 |
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Hours:
9:00 am - 5:00 pm |
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Services:
- みどりの窓口 |
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Esashi Station
広々とした駅ホーム。 |
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Waiting room
駅待合室。改札は行っていない。 |
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江差駅は中心街からやや離れた場所に位置しており、駅前から右手へ15分ほど歩くと本町地区の市街地、そこから交差点を左折して更に10分ほど歩くと、旧家や寺社などが建ち並ぶ「いにしえ街道」に入る。ここが江差町の実質的な中心街。見どころはとても多いので、ゆっくりと散策するなら所要4〜5時間程度を見ておきたいところだ。姥神町の江差港フェリーターミナルからは、奥尻港行きのハートランドフェリーが1日2往復(冬季1往復)運航されている。 |
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いにしえ街道
明治初期まで北前船によるニシン漁や交易などで栄えた江差には、海岸線沿いに歴史的建造物が残されていた。1989年から「歴史を生かすまちづくり事業」として街路の整備を開始。2004年11月に事業が完了した。電線が地中化されて、すっきりとした街並みになったほか、山車の運行もスムーズになった。街道沿いには横山家や旧中村家住宅、姥神大神宮などの歴史的建築物が点在する。 |
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江差追分
江戸時代中期から江差に伝わる北海道民謡。日本を代表する民謡のひとつで、北海道無形民俗文化財および北海道遺産に選定されている。「江差追分全国大会」は毎年9月下旬に開催。 |
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In front of Kaminokuni Station
江差駅前。 |
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Esashi Inishie Street
江差いにしえ街道。 |
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Esashi Historical Museum
旧檜山爾志郡役場。現在は江差町郷土資料館となっている。 |
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Kaiyomaru Memorial Museum
鴎島に隣接する幕末軍艦の資料館「開陽丸」。 |
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Former Nakamura Residence
国指定重要文化財の旧中村家住宅。 |
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Yokoyamake 「横山家」 9:00 am - 5:00 pm, closed Nov-Late Apr
北海道指定有形民俗文化財に指定されている歴史的家屋に併設の食事処。和の趣きが感じられる空間で、京都から北前船で伝わったとされる「ニシンそば」(900円)を味わえる。9時-17時。11月から4月下旬までの期間は電話で要予約。 |
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Gokatteya Honpo 「五勝手屋本舗」 8:00 am - 7:30 pm, to 7:00 pm Sun
1870年(明治3年)創業の老舗菓子舗。紙筒の中に円柱状の羊羹が入った「丸缶洋かん」は北海道・江差を代表する銘菓として広く知られている。あきあじ最中やカステラなどの和菓子もあり、お土産に最適。江差町本町のメインストリートに店舗があるので、江差観光の途中で気軽に立ち寄れる。江差駅の北に位置する北海道檜山振興局(平日のみ)・ホテルニューえさし・江差追分会館の各売店などでも販売。 |
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Kamomejima Beach & Campground 「かもめ島海水浴場・キャンプ場」
江差町中心部の西側に位置する海水浴場。天然の入江を形成しており、波は極めて静かで穏やか。家族連れでも安心して海水浴が楽しめる。檜山道立自然公園の特別地域に指定されているので、日本海や瓶子岩の眺めがとても良い。海水浴場のロケーションとしては北海道随一であろう。トイレ・シャワー・更衣室完備。かもめ島の高台には日本海を見渡すキャンプ場が設けられている。
Gennadai Seaside Park 「元和台海浜公園」
乙部町の日本海沿いにある海浜公園。北海道で唯一、環境省の快水浴場百選に選ばれた海のプール「元和台海水浴場」を有する。極めて人工的に整備された海水浴場であるが、海水が循環するように設計されており、夏場の波が荒い日でも安心して海水浴が楽しめるそうだ。江差駅前から函館バス「檜山海岸線」に乗車。 |
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Esashi Oiwake Music Hall 「江差追分会館」
4月29日から10月31日までの毎日、百畳敷ホールで地元の全国大会優勝者や師匠などが唄う江差追分を聞くことができる。実演開始時刻は11時・13時・14時30分の3回。日曜・祝日には追分踊りの実演が加わる。ゴールデンウィークと姥神大神宮渡御祭の期間中には、地元郷土芸能も特別実演。 |
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Ubagami Daijingu Festival 「姥神大神宮渡御祭」 9th to 11th, Aug
毎年8月9日から11日までの3日間行われる北海道最古のまつり。京都祇園祭の流れを汲んでおり、1600年代からニシンの豊漁に感謝して祭りが始まったという。日本古来の伝統的な人形を配した13台の大きな山車が、祇園囃子の笛と太鼓にのって町内を練り歩く。かつて「江差の5月は江戸にもない」と呼ばれた時代をほうふつとさせる賑わいを見せ、文化的価値の高さから北海道遺産にも選定されている。宵宮祭は8月9日12時ごろから。本祭は10日(下町)と11日(上町)の12時-22時。20時過ぎからの「見せ場」が一番の見どころ。北海道を代表する夏祭りなので、開催期間中は宿の確保が難しい。→江差姥神大神宮渡御祭公式サイト。
Kamomejima Festival 「かもめ島まつり」 Sat & Sun, Early July
毎年7月上旬の土曜・日曜にかもめ島で開催される夏祭り。土曜の13時から瓶子岩で行われる大しめ縄飾り、および奉納江差神楽が一番の見どころ。同日16時からは江差音頭千人パレード、翌日午前中には神輿海上渡御と全道北前船競漕大会が開催される。かもめ島まつり開催前日の金曜(17時30分-20時30分)には、前夜祭として「イカ刺しまつり」を江差漁港中央船澗にて開催。江差漁港水揚げの新鮮な活イカを味わえる。
National Convention of Esashi Oiwake 「江差追分全国大会」 Fri-Sun (Late sep), 2,300 yen
毎年9月下旬の金曜から日曜に開催される民謡「江差追分」(北海道指定無形民俗文化財)の全国大会。国内外から400人以上の唄い手が集まり、日本一を目指して唄を披露する。予選会は金曜・土曜、決戦会は日曜に開催。会場は江差駅から徒歩10分の江差町文化会館(茂尻町江差消防署向かい)。当日券は2,300円(会場にて販売)。 |
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Kaisho Kaikan 「江差町会所会館」 9:00 am - 5:00 pm Apr to Oct, Free
旧中村家住宅近くのいにしえ街道沿いに建つ休憩処。1845年(弘化2年)に町会所として建築され、1993年(平成5年)11月まで江差町役場本庁舎として使用されていた。2001年(平成13年)に建て替えられたが、屋根の小屋組みなどは旧庁舎の材料も使用している。4月から10月の9時-17時に開館。トイレもある。
Esashi Post Office 「江差郵便局」 6:30 am - 8:00 pm weekday
江差いにしえ街道の横山家に隣接する郵便局。郵便窓口は平日6時30分-20時、土曜6時30分-17時、日曜・祝日8時-12時30分。ATMは平日8時45分-19時、土曜・休日9時-17時。国際送金・外貨両替可。
Way to Okushiri Island 「江差港から奥尻島へ」
■函館→(江差線普通約2時間10分・1,790円)→江差。青森方面からの特急列車に乗車の場合は木古内で江差行きに乗り換え。江差駅から江差港まで徒歩20分。
■函館駅前→(路線バス約2時間・1,830円)→姥神フェリー前。八雲駅前→(路線バス約1時間50分・1,780円)→姥神フェリー前。姥神フェリー前バス停から江差港まで徒歩2分
■江差港→(ハートランドフェリー約2時間10分)→奥尻港。2等2,300円。 |
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