上ノ国駅は北海道有数の歴史を有する上ノ国町の代表駅。北海道の最西端に位置する鉄道駅で、上ノ国町商工会を併設した和風の複合駅舎が建つ。建物正面右手の一角に待合室が設けられているが、平日8時30分〜17時30分には商工会の観光案内所も休憩スペースとして開放している。
駅構内はややカーブしており、かつては列車の行き違い設備が存在した。現ホームと反対側の旧ホーム中間部にはコンクリートが斜めに盛り上がっている部分(写真右手)があるが、かつてはどのような姿だったのだろうか。上ノ国−江差間では道南地方の鉄道路線で唯一、車窓から日本海が見える。 |
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Odome, Kaminokuni Town
檜山郡上ノ国町大留 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅)
- 上ノ国町商工会 (平日8時30分-17時30分) |
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Kaminokuni Station
上ノ国町商工会を併設した駅舎外観。正面右手が駅待合室。 |
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Kaminokuni Station
駅舎に併設されている商工会の観光案内所。 |
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上ノ国町は北海道でも特に歴史の古い町のひとつ。1394年から1427年の応永年間に津軽安藤氏の一族が下国家と湊家に別れ、下国家に対して湊家は上国(かみのくに)家と称した。その後、南部藩に津軽十三湊を攻略された安藤家は北海道に渡り、下国家は茂辺地に城を構えたのに対し、上国家はこの地に城を構えた。上ノ国という地名も上国家の姓に由来するもので、夷王山のふもとには1443年(嘉永3年)創建の上国寺(国指定重要文化財)が建つ。
上国寺に隣接する上ノ国八幡宮(町指定有形文化財)1473年(文明5年)に武田信広(後の松前氏の祖)が勝山館内に創建した社。本殿は1770年(明和7年)の建立で、北海道内に現存する神社建築としては最古。信広は15世紀後半に山城「勝山館」を築城。16世紀末頃まで当地方における政治や軍事、北方交易の拠点であった。
現在も町内には中世の面影を残す歴史的スポットが数多く点在しているので、上ノ国町の北に隣接する江差町とあわせて訪れてみたい。散策のあとは、天の川沿いに建つ素朴な日帰り温泉「花沢温泉簡易浴場」で汗を流そう。 |
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In front of Kaminokuni Station
上ノ国駅前。 |
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Amano River Kasasagi Road
天の川かささぎロード。 |
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Mt. Iozan
上ノ国町のシンボル・夷王山。 |
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View from Sunrise Tower
勝山地区の高原風景。 |
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Kaminokuni Katsuyamadate Castle
夷王山のふもとに広がる上之国勝山館跡。 |
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Kaminokuni Monju 「道の駅 上ノ国もんじゅ」
日本海を見渡す道の駅「上ノ国もんじゅ」の2階にある全面ガラス張りの展望レストラン。日本海の海原を眺めながら、上ノ国町の食材にこだわったユニークなグルメを味わえる。お米はすべて上ノ国産「ほしのゆめ」を使用。地元産ヒラメの天丼「てっくい丼」はレストラン一番の定番グルメ。上ノ国産の豚肉「フルーツポーク」を使ったフルーツポーク丼や生姜焼き定食、地物の海の幸を生かした活アワビ丼・刺身御膳・ウニとじ定食・朝いか御膳も定評があるようだ。食後は上ノ国町産のイチゴをつかったオリジナルの「いちごジュース」も味わってみたい。月曜(祝日の場合は翌日)休館。 |
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Ezochi Fire Festival 「エゾ地の火まつり」 Sun (Mid Aug), inside Kaminokuni ES
毎年8月中旬の日曜に上ノ国小学校グラウンドで開催。高さ5m、直径2mの巨大たいまつが燃え上がる「日本海たいまつ明かし」が一番の見どころ。花火大会も同時に行われる。たいまつ明かしと花火は20時15分頃から。参加無料。
Kaminokuni Hachimangu Festival 「上ノ国八幡宮例大祭」 Mid Sep
毎年9月中旬に行われる上ノ国八幡宮の例大祭。松前藩政からの歴史を持つ例大祭で、武士の格好をした御徒士行列や山車が町内を練り歩く。上ノ国八幡宮に古くから伝わる神楽舞いも同時演舞。観賞無料。 |
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