黒松内駅はブナ林の北限地として知られる黒松内町の代表駅。日本海側に位置する寿都町の玄関口としても機能しており、かつては当駅から私鉄「寿都鉄道」が分岐していた。当時の名残からか、駅構内はかなり広い。国鉄時代には列車の待避線として使用された3番線が現存しているのも、ひとつの特徴と言える。
地名はアイヌ語の「クルマツ・ナイ」(和人の女のいるところ)に由来するという説が一般的。むかし奥場所へ出稼ぎに行っていた漁夫を慕ってきた妻女たちが、近海での時化によって難破し、やむなくここにとどまったところという俗説がある。アイヌ民族にとって、和人の女性は非常に珍しく映ったという。 |
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Kuromatsunai, Kuromatsunai Town
寿都郡黒松内町黒松内 |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅) |
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View Larger Map
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Waiting room
国鉄時代の面影を残す駅待合室。窓口は2007年に無人化された。 |
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Kuromatsunai Station
広々とした駅構内。かつては特急や急行の停車駅だった。 |
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黒松内は道央の南西部に位置する酪農と農業の町。ブナ自生林の北限地帯として有名で、歌才ブナ林は1928年(昭和3年)に国の天然記念物に指定された。1989年(平成元年)からヨーロッパ型の農村づくりが行われており、景観に落ち着いた雰囲気が感じられる。かつての林道を活用したフットパスもあるので、ヨーロッパ的な雰囲気の風景を眺めながら、ゆっくりと黒松内を散策してみたい。 |
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寿都・島牧方面への路線バス
黒松内駅→(路線バス約30分・740円)→寿都ターミナル→(路線バス約33分・940円)→島牧役場。
※黒松内から岩内方面へ行く場合は「ゆべつのゆ」で乗換が必要。 |
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View from Toit Vert
特産品加工施設「トワ・ヴェール」から眺める黒松内の田園風景。 |
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さらに詳しく >> |
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Kuromatsunai Onsen
歌才森林公園に隣接する黒松内温泉「ぶなの森」。 |
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Toit Vert 「トワ・ヴェール」 10:00 am - 6:00 pm, to 5:00 pm Nov-Mar
黒松内町特産物手づくり加工センター「トワ・ヴェール」は黒松内町目名地区の牧草地を見渡す丘の上に建つ特産物の加工・販売施設。「トワ・ヴェール(Toit
Vert)」とはフランス語で「緑の屋根」を意味しており、緑色に塗られた屋根の建物はヨーロッパの小さな古城にも似た雰囲気だ。館内ではチーズやアイスクリーム、ハム、ソーセージなどの製造工程をガラス越しに見学できる。2階には特産品の販売・飲食コーナー(リサーチルーム)があり、「トワ・ヴェール」オリジナルのハムやソーセージ、チーズ、アイスクリームなどを味わえる。リサーチルームから眺める黒松内の牧草地や山並み、畑作地帯は欧州の田舎を思い起こすような風景だ。特に夏の終わりから晩秋にかけての風景が良い。 |
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Kuromatsunai Footpath 「黒松内フットパス」
黒松内フットパスは黒松内町にある総延長22kmのフットパス。北海道におけるフットパスの先駆け的な存在で、町内の熱郛(白井川)地区から歌才地区まで4本のフットパスが整備されている。美しい自然やヨーロッパ的な景観が広がる農村風景を眺めながらの散策を楽しむことができ、途中には休憩や食事に最適な観光施設や温泉、宿泊施設も数多く点在している。アップダウンの比較的少ないコースなので、こどもから大人までの楽しめるフットパスだ。 |
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Mana Vert Library 「マナヴェール」 10:30 am - 6:00 pm (closed Mon, Holiday and 4th Fri)
黒松内駅から南へ徒歩10分。北欧風の洗練された外観が特徴の生涯学習施設。図書コーナーを中心に交流広場や親子の部屋(絵本コーナー)、多目的トイレなどの施設を有する。木のぬくもりが伝わる落ち着いた雰囲気。開館は10時-18時。月曜・祝日・第4金曜休館。入館無料。
Kuromatsunai Taxi 「黒松内ハイヤー」 0136-72-3055
黒松内駅前の交差点を右折した先(Aコープ手前)にある地元タクシー会社。駅から歩くとやや距離の長い「トワ・ヴェール」や歌才ブナ林入口、黒松内町ブナセンターなどへのアクセスに使える。 |
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