渡島大野駅は北斗市大野町北部に位置する無人駅。当初は本郷村(旧大野町中心部付近)に鉄道を通す予定であったが、地元の反対運動にあったため、市渡村経由の現ルートに変更して1902年(明治35年)に「本郷」駅として開業した。なお、市渡村や本郷村は開駅2年前の1900年に大野村と合併している。駅の所在地が旧大野町の中心部から離れていることや、開駅当時の駅名が地名と一致しないことなどには、そのあたりの歴史的背景と関係がありそうだ。
かつては渡島大野−大沼間の峠越え拠点として賑わいを見せていたようで、無人化された駅構内には側線や待避線が何本も現存している。 |
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Ichinowatari, Hokuto City
北斗市大野町市渡(いちのわたり) |
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Hours:
First train - Last train |
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Services:
- 待合室 (無人駅) |
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Former Oshima Ono Station
渡島大野駅の旧駅舎。新駅舎建設のため2012年に解体された。 |
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Former Oshima Ono Station
旧駅舎の待合室には可愛らしい絵画が描かれていた。 |
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北海道新幹線
多くの方がご存知の通り、渡島大野駅は2015年度に開業予定の北海道新幹線「新函館駅」(仮称)が設けられるため、駅および周辺では新幹線関連工事が急ピッチで進んでいる。北海道新幹線の新青森−新函館(仮称)間の開業後はしばらくの間、函館方面、札幌方面、東京方面からの各列車が接続する一大ターミナル駅の役割を担う。
北海道新幹線は2035年度を目処に新函館(仮称)−札幌間が延伸開業する予定であるが、札幌開業時には新幹線を取り巻く世相も随分と変化していることであろう。なお、1988年に改築された前駅舎は新幹線駅建設によって2012年に解体され、現在は跡地に仮設駅舎が設けられている。 |
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駅前から北斗市大野地区へ
近年まで渡島大野駅前には商店や住宅が数多く建っていたが、新幹線建設に伴う区画整備によって風景は刻々と変わりつつある。駅前から道道262号渡島大野停車場線を道なりに歩くと、道道96号線の交差点にコンビニエンスストア「セイコーマート」が建つ。ここからは市渡小学校界隈までの地域が旧市渡村の中心部だった地域で、田園通交差点から本郷地区に入る。大郷寺の付近が旧本郷村の中心部で、仮に明治時代の鉄道建設反対運動がなければ、このあたりに本郷駅が設けられていたのかもしれない。本郷地区はそのまま大野地区中心部と一体になっており、北斗市総合分庁舎(旧大野町役場)までは渡島大野駅から徒歩で約40分かかる。 |
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In front of Oshima Ono Station
2008年当時の渡島大野駅前。現在は区画整備が進んでおり、駅前風景は刻々と変化している。 |
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Around Oshima Ono Station
渡島大野駅南側の一部では新幹線開業を見据えた区画整備や住宅の新築が進んでいる。 |
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Around Daigoji Temple
旧本郷村中心部の市街地。左手に大郷寺が見える。 |
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Cherry Blossom of Hokiji Temple
大野町中心部の大野川西岸に立つ法亀(ほうき)寺のシダレザクラ。 |
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